2018.03.01 Thursday

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    2017.10.03 Tuesday 18:21

    ガラスの外傷 ◆外傷性疾患◆

    今日は病気、というよりも注意のお話しです。

     

     

    今はあまりないかと思いますが、ガラスやハサミなどで怪我をしてくる子がいらっしゃいます。

     

    今回は食器を割ってしまって、片付けしている側で受傷してしまった子です。

     

     

    足の裏、肉球の脇がぱっくりと切れています。

     

    鋭利なものではこんな風にスパッと切れてしまいます。

     

     

    縫合して化膿止めのお薬を飲んでいただきました。

     

    自宅でカットしようと思って、、と文房具のハサミで背中の皮膚がパックリ開いてしまった子も以前いらっしゃいました。

     

    刃物は意外を切れてしまいますので、十分にご注意ください。

     

    手先などのカットならハサミよりもバリカンを推奨致します。

     

    バリカンなら、怪我してもちょびっと切れるくらいで済みます。ハサミだと大怪我になる可能性がありますから。

     

     

    ちなみにこういったケースの傷の毛は悩みます。

     

    理想的には毛を刈った方がよいと思いますが、逆にバリカンで刈ることで細かい毛が傷に入ってしまうことも想定しなくてはいけないからです。細かい毛は案外洗浄しても取れない場合があります。

     

    今回は毛の侵入は減らすこと、もともとバイ菌が入るような怪我の仕方をしていないことから大量の液体で洗浄した後そのまま縫合しています。

     

     

     


    2017.09.18 Monday 16:13

    結膜脂肪逸脱症 ◆眼科疾患◆

    今日は眼の病気です。

     

    症例 ペキニーズ  歳  雄

     

    主訴 白目が腫れてきた

     

    外観はこのような感じでした。

     

     

    白目が腫れて、飛び出しています。

     

    この状態では瞬きも上手くできないようで、眼の表面に細かい傷もできていました。

     

    物理的に解消することが必要と判断し、病理検査用の生検を兼ねて麻酔下で切除を行いました。

     

     

     

    麻酔下ではさらに飛び出して見えます。

     

     

    白目の膜(結膜)を一部切開し、中の脂肪を取れる範囲で切除しました。

     

    手術後の様子です。

     

     

    腫れが綺麗になくなって正常な瞬きができるようになりました。

     

    切除した脂肪は病理検査で「脂肪腫」と診断されました。

     

    この病気は結膜脂肪逸脱症といって、かなり珍しい病気です。(国内のテキストには記載なし)

     

     

    眼球のまわりに存在する脂肪(クッションの役割)がなぜか全面にスライドしてくることで発生するとされていますが、

     

    今回のケースでは「脂肪腫」と腫瘍性の変化をしていたため、スライド以外にも脂肪のボリュームが増えて発症したのだろうと考えています。

     

     

    珍しい病気ではありましたが、非常に教訓となった症例でした。

     


    2017.09.04 Monday 15:52

    膀胱結石 ◆泌尿器疾患◆

    今日は膀胱結石の症例です。

     

    症例;ポメラニアン 7歳  去勢オス

     

    主訴;わんにゃんドックで膀胱結石が発見される(無症状)

     

     

     

    わんにゃんドック時のレントゲン画像

     

     

    矢印の部分に白いカゲが写っています。

     

    同様に超音波検査所見

     

     

    超音波は硬いものがあると跳ね返されてしまうため、その物体の先は映らなくなってしまう特性があります。

     

    それを逆に利用して、「何かあって、その先が映らない」→「そこには硬いものがある」→「場所から推定すると結石である可能性が高い」と判断されていきます。

     

     

    犬の膀胱結石にはいくつか種類がありますが、大きく溶ける石と溶けない石に分類されます。

     

    そして患者さんがオスなのか、メスなのかでも治療方針は変わってきます。

     

    オスの尿道の方が細くて長いため、石が詰まってしまう可能性が高いためです。

     

     

    今回はオスであること、2週間の食事療法・薬物治療でも大きさに変化がみられないことから手術を実施しました。

     

     

     

     

     

    取り出した検査結果からは「シュウ酸カルシウム」という溶けない石と判明しました。

     

     

    膀胱結石は今回のように無症状で偶然発見されることもありますし、血尿という症状で見つかることもあります。

     

    しかし、尿道に石が詰まってしまっておしっこがでない!!と来院されるケースが未だに少なくありません。

     

    おしっこがでない状態は救急疾患にあたりますので、できれば避けたい状況です。

     

     

    定期的な健康診断でそのリスクは回避できます。

     

     

     

    またこちらは違う症例ですが、もっと大きな石が取り出されました。

     

     

     

     

     

     

     

    こちらは溶ける石の可能性が高かったものの飼い主さんの希望で手術で摘出、早期解決を目指したケースでした。

     

    溶ける石の場合、圧倒的に多くが膀胱炎が先行して、石は二次的に発生してきます。

     

     

    石のタイプによってその後の治療法も変わってきます。

     

    尿の出方がいつもと違う、色が変だ、排尿回数が多い/少ない、臭いがいつもと違う、などお気づきになりましたら早めに御受診ください。


    2017.08.21 Monday 10:53

    融解性角膜潰瘍 <眼科疾患>

    今日はワンちゃんの眼の病気です。

     

    シーズー 12歳 去勢オス

     

    腫瘍の治療中に発生した眼の病気です。

     

    腫瘍の肺転移、および胸水の貯留に対して血管新生阻害薬とステロイドの投薬を行っている最中に発生した眼の傷です。

     

     

    通常の傷であれば、受傷後3日程度あれば大体回復していきますが、今回のケースでは角膜表面に細菌の繁殖と好中球という炎症の細胞が集まっており、重症度が高いことが想定されました。

     

    *小さい粒つぶが細菌  大きくて色の濃いものが好中球

     

     

    細菌を殺すための抗生物質の点眼と、涙液量の保持のためのヒアルロン酸の点眼薬を使用し、

     

    腫瘍に対して使用していた薬剤が眼の回復を妨げてしまう可能性が高いために一時休薬をしながら治療をしていきました。

     

     

    ある病気の治療中に他の病気が見つかることもありますが、その際には個々の病気に対しての治療ではなく全体を包括した治療方針が大切になります。

     

     


    2017.08.07 Monday 10:53

    猫の緑内障 <眼科疾患>

    今日は猫ちゃんの眼の病気です。

     

    雑種猫 推定12歳 避妊メス

     

    主訴 ご飯を食べない、動かない

     

     

     

     

    パッと見た感じから目がおかしいのがわかります。

     

    一般身体検査の後、眼科検査を行うと視力消失と眼圧の上昇が見られ緑内障と診断しました。

     

    緑内障は眼の病気ですが、猫の場合には他の病気(全身性の病気→眼の炎症→緑内障 や 腫瘍→緑内障など)に続発して発生することが多いため、眼の検査の他に基礎疾患を探す必要があります。

     

    また、緑内障からさらに合併症を起こしていないかの確認のためにも全身の検査が必要になります。

     

    < 網膜 >  網膜剥離は起こしていませんでした。

     

    緑内障の治療は開始時点が非常に重要です。一度視覚を消失してしまうと回復することは困難なため、早期発見できるかが重要となります。

     

    この子の場合もそうですが、動かない、物を眼で追わない、特に初期では暗いところで動かなくなる(見えにくくなる)ことが多いため、このような症状を感じたら早めの受診をお勧めします。

     

     


    2017.07.24 Monday 17:48

    毛包虫症・デモデックス症・ニキビダニ症 <皮膚疾患>

    今回は皮膚病の症例です。

     

    症例  2歳 チワワ 避妊済メス

     

    主訴  手をよく舐め、ハゲてきた

     

     

     

    手首のあたりが変色、脱毛しています

     

    この部分の毛を一部採取し、さらに皮膚を少し擦って材料を採取すると

     

     

     

    寄生虫が確認されました。

     

    これは毛包虫、デモデックス、ニキビダニ、アカラスなど色々な呼び方がされますが、全て同じものを指します。

     

    もともとは、どんな犬にも常在しているダニで基本的に病原性は示しません。

     

    しかし、生体の免疫機能に異常が生じると増殖を抑えきれずに、障害を起こすようになります。

     

    一見、皮膚病のようですが、実は背景に免疫機能を損なうような病気がないのかを調べる必要があります。

     

    ひどい場合には全身性に脱毛が発生することもあるため、異常を感じたら早めの受診をお奨めします。

     

     

     

    川崎市/中原区/マーク動物病院/JAHA内科認定医

     

     


    2017.07.10 Monday 17:44

    誤嚥性肺炎 <呼吸器疾患>

    今回は呼吸器の病気です。

     

    症例  8歳 トイプードル 避妊メス

     

    主訴  元気がない 息が荒い

     

     

    レントゲン検査にて右肺に白い像が得られました。

     

    合わせて血液検査では、白血球の増加および桿状核好中球(激しい戦いのときに出る)が確認されたため、細菌性の肺炎と診断しました。

     

    治療後のレントゲンでは

     

     

    右肺の白さが取れています。

     

    肺炎にも色々なタイプがありますが、誤嚥性肺炎では肺炎の治療とともに誤嚥する理由を確認することが大切です。

     

    今回のケースでは慢性鼻炎を持っていたために、鼻汁が気管に落ちたことが原因と想定されました。

     

    この他にも、食道の疾患や喉の疾患などによりうまく食べ物を嚥下できない状態が潜んでいないかを併せて確認していくことが必要になります。

     

    呼吸器の病気は命に直結することが多いため、息が荒いと感じる場合には早めの受診をお勧めします。

     

    川崎市/中原区/ マーク動物病院


    2017.06.26 Monday 10:31

    皮膚糸状菌症<皮膚疾患>

    今回は皮膚病です。

     

    症例 12週齢  マンチカン 

     

    主訴 足の毛がハゲている。その他の部位にも点々と赤い湿疹がある。

     

     

     

     

     

    毛を一部採取してみると、毛にカビ(糸状菌)が繁殖しているのが確認されました。(2枚目;正常な毛 3枚目;カビの生えた毛)

     

    また、培養検査でも同様にMicrosporum canis(カビ・真菌の一種)の増殖が確認されたため、皮膚糸状菌症と診断しました。

     

    糸状菌(カビ)症は、まれに見られる皮膚病で、適切な投薬が必要になります。

     

    また、そのままにしておくと病変の拡大と環境の汚染により再感染のリスクや人に皮膚病を起こす可能性があるため、注意が必要です。

     

     


    2017.06.12 Monday 17:23

    乳腺腫瘍<腫瘍性疾患>

    今日は「がん」の症例です。

     

    症例 ミニチュアダックス 11歳 未避妊メス

     

     

    画面左下、本人の右最後乳頭部にしこりが見られます。

     

    犬の乳腺にできる腫瘍は50%ルールという大体の確率論があります。

     

    乳腺のしこりの50%は良性。残りの50%は悪性。

     

    悪性のしこりのうち、50%は転移しない腫瘍。残りの50%は転移を起こす腫瘍。

     

    確率論では75%の場合で手術で完治が望めますが、良性/悪性は病理検査が必要になり、悪性と診断された場合には抗がん剤を含めた慎重な治療が必要になります。

     

    また乳腺腫瘍の発生率と、避妊手術時期には関係性があり、2回目の生理(発情)を迎える前までに手術をしておくと将来乳腺腫瘍が発生する確率が非常に低下することがわかっています。

     

     

    幸いこの子は 乳腺良性混合腫瘍 でしたので、手術により根治が得られました。

     

    体にしこりを発見した際には、お早めの受診をオススメします。


    2017.05.29 Monday 12:20

    免疫介在性血小板減少症<血液疾患>

     

     

     

     

    血小板は血液に含まれる細胞の1つで、出血時に血管に蓋をすることで血を止める作用を持っています。

     

    なんらかの原因で、この細胞が減少するとなにもしていないのに内出血が見られるようになります。(写真1&2)

     

    一見、皮膚病のようにも見えますが、血液検査(血液塗抹検査)を実施すると、血小板が減少していました。(写真3・発症時)

     

    免疫抑制の治療により、改善が得られることが多い疾患ですが、(写真4・改善時:写真3には見られなかった紫色の小さい粒が血小板です)

     

    通常のお薬に反応が得られない場合には、骨髄の検査を実施する必要があります。

     

     

    骨髄で血小板の産生に異常がある場合、予後はあきらかに不良となります。(死亡率;85%)

     

    通常はお薬に良い反応がえられるため初期生存率は85%、長期生存率も93%になります。

     

    しばらくまたは生涯の治療が必要になり、再発率も10~20%あるため、慎重なモニターが必要です。

     

     

    evidence

     

    A Prospective,Ramdomized.Double-blinded,Placebo-Controlled Study of Human Intravenous Immunogloblin for the Acute Manegement of Presumptive Primary Immune-Mediated Thrombocytopenia in Dogs

    J vet Intern Med 2009;23:1071-1078

    D.Bianco, P.J Armstrong , and R.J.Washabau

     

    A Prospective Randomized Clinical Trial og Vincristine versus Human Intravenous Immunoglobulin for Acute Adjunctive Management of Presumptive Primary Immune-mediated Thrombocytepenia in Dogs

    J Vet Intern Med 2013;27:536-541

    K.Balogら

     

     

     

     


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